■苅谷剛彦・山口二郎著 岩波ブックレット
『格差社会と教育改革』の発刊
2008年6月5日、岩波書店より岩波ブックレットNo.726『格差社会と教育改革』が発刊された。この本は、昨年6月の本プロジェクト主催行事『格差社会と教育改革』をもとに編まれたものである。以下、ブックレットの序文(山口)から一部を紹介する。
本書は三部構成でできている.第一部は,2007年6月25日に北海道大学で行われた苅谷さんの講演である.この講演会は,私が研究代表者を務める科学研究費のプロジェクト,「市民社会民主主義の理念と政策に関する総合的考察」の公開行事として行われた。
当日は,7月の参議院選挙の直前というタイミングでもあり,当時の安倍晋三首相が打ち出した「戦後レジームからの脱却」という現実的なテーマにも関連しながら,戦後教育の到達点と限界,これからの改革課題について率直な議論を行うことができた.第二部「対談」は,当日の討論をもとに再構成されたものである。
次に私たちが再会したのは,2008年3月1日であった.北大での講演は,多くの市民に読んでもらう価値があると考え,ブックレットにしてはどうかと提案したところ,岩波書店から好意的な返事をいただいた.そこで,参議院選挙以降の政治社会情勢の大きな変化を反映させつつ,新たな政治状況の中で教育改革の課題を掘り下げるというねらいのもと,対談を行った(第三部「対談」)。
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